咳喘息について

(ホームドクター2026 西区・手稲区版(ぶらんとマガジン社)に寄稿した文章をウェブサイト用に改変したものです。)

以下の症状が当てはまる方は咳喘息かもしれません

・かぜは治ったのに、咳だけが3週間以上続く

・ 夜や早朝に咳が出て眠れない

・ 冷たい空気や会話で咳が止まらない

咳喘息とは

■ 咳喘息は、気道にアレルギー性の炎症が続き、そのせいで咳が続く病気です

■ ウイルス感染後の気道過敏、アレルギー素因、ダニやハウスダスト、喫煙・受動喫煙などが関与します

■ ゼーゼー・呼吸困難はほとんどありません

■ 痰がらみ、のどや胸の違和感、つまった感じなどの症状もよくみられます

■ 胸部X線では異常が出ません

■ 長引く咳の原因として最も多い疾患の一つです

■ 長引く咳のせいで肋骨を骨折したり、尿失禁、疲労、睡眠障害などもよくみられます

咳喘息の特徴

■ 夜間・早朝に悪化しやすい

■ 冷気、会話、運動、煙、香料で咳が誘発される

■ アレルギー性鼻炎・花粉症などアレルギー体質の方に多くみられます

■ 小児喘息だった方、親子や兄弟など血縁に喘息の方がいる場合も可能性が高くなります

検査・診断

■ 胸部X線・必要に応じてCTで他疾患を除外

■ FeNO(呼気NO)検査:気道のアレルギー性炎症を評価(機械に10秒ほど息を吹きこむ簡単な検査です)

■ 血液検査:アレルギーに関係する白血球(好酸球)や抗体(IgE)の数値の上昇が上昇

■ 喀痰検査:喀痰中に好酸球がみられる

■ 気管支拡張薬の吸入で咳が改善するかを確認

治療

■ 基本は吸入ステロイドと気管支拡張薬による吸入治療

■ 多くの場合、数日〜数週間で改善

■ 体質が関係していることが多く、かぜや花粉などで再発することも多い。再発時は早めに治療再開し、こじらせないことが大切

咳喘息以外の長引く咳

・マイコプラズマや百日咳など、咳が長引く特殊な感染症

・結核、肺癌などの呼吸器疾患(たいていX線で異常がみられます)

・鼻やのどの病気

・胃食道逆流症

・心不全など心臓の病気

・薬の副作用、など

受診のめやす

 咳が長引く、夜間や早朝の咳で眠れない、冷気や会話で咳が出て止まらない、市販の咳止めで改善しない、といった場合は、我慢せずに早めに医療機関を受診しましょう。