新型コロナワクチンのまとめ

新型コロナウイルスワクチンについて(2025年9月)

*2025 年度の新型コロナワクチン定期接種に関する⾒解(2025 年 9 ⽉ 1 ⽇ ⽇本感染症学会・⽇本呼吸器学会・ ⽇本ワクチン学会)より

■ 有効性

  • 65歳以上での発症予防効果は52.5%
  • 60歳以上での入院予防効果は63.2%であり、重症化予防効果も確認されている。

■ 死亡率

  • 日本でのCOVID-19による死亡数は2022年以降3万人台後半で推移
  • 約97%が65歳以上の高齢者。
  • インフルエンザによる死亡数と比べて、COVID-19による死亡は圧倒的に多い

■ 重症化リスク

  • 高齢者のCOVID-19重症化率は以前より低下し、インフルエンザと同等かやや高い程度になってきている。
  • それでも高齢者にとっては依然としてリスクが高い

■ 感染後のワクチン効果

  • 感染後6か月以上経つと再感染リスクが上昇し、1年後には予防効果はほぼ消失
  • 感染後3か月以上経過していれば、ワクチン接種が推奨される

■ 接種時期

  • インフルエンザワクチンと同時接種(10月末まで)が望ましい。
  • 早めの接種で冬の流行に備える。

■ 副作用と安全性

  • ワクチン接種後の死亡リスク増加は確認されていない(国内外の複数の研究で報告)。
  • ワクチンだけで感染は完全に防げないため、基本的な感染対策(マスク、換気、手洗い)も重要
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製品名製薬会社種類(標的部位)抗原組成創製・製造特徴
コミナティ®ファイザーmRNA (SP)LP.8.1海外・海外従来型
スパイクバックス®モデルナmRNA (SP)LP.8.1海外・海外従来型
ヌバキソビッド®武田薬品組換えタンパク (SP)LP.8.1海外・国内不活化ワクチン。スパイクタンパク質および免疫をつけやすくするアジュバントが含まれる。有効性は従来と同等。
ダイチロナ®第一三共mRNA (RBD)XEC国内・国内従来型のスパイクタンパク質の一部をターゲットとしており、より効率的に中和抗体を産生。
コスタイベ®Meiji Seikaファルマ自己増殖型mRNA (SP)XEC海外・海外抗体価の持続性(12が月以上)・幅広さ・免疫応答の強さの面ですぐれる。副反応も従来型同等かそれ以下。

SP, スパイクタンパク; RBD, 受容体結合部位 (receptor binding domain).